2. 小学生向けオンライン「複言語学習」の可能性と課題 ～大規模校での実践を通して～

発表キーワード

オンライン授業

ICT支援複言語学習

小大連携

本発表では、大規模校で実施した小学生向けの世界の言葉プロジェクト「複言語学習のすすめ」の概要と課題について報告する。このプロジェクトは、大阪大学の教員や留学生の協力を得て、小学生が6～9言語で挨拶や簡単な自己紹介、文化を学ぶオンライン授業である。2018年から2021年まで、岡山県や京都府の小学校6年生を対象に実施したが、いずれも小規模校で1クラス8～25名の生徒がそれぞれの端末を使って受講していた。しかし、2022年度に岡山市の小学6年生4クラス、約140人を対象に7言語の授業を提供した際、4教室に同時配信することで生じる技術的な障害や運営上の課題、GIGA端末の十分な活用ができない状況など、小規模校では想定できなかった問題が明らかになった。本発表では、「複言語学習のすすめ」を通して見えたオンラインを利用した小学校と大学の連携の可能性と、様々な課題を明らかにし、解決策を検討する。