ポスター立ち会い時間:2025年8月22日(金) 13:40 - 14:40
8. 投資詐欺や消費者トラブルを題材としたリスクへの自覚を促すリテラシー教材の開発
- 発表キーワード
- ロマンス詐欺
- 自分事
- サボタージュ分析
本研究は,従来の消費者教育および情報教育において,投資詐欺や消費者トラブルの事例を提示し注意喚起するという方法が主流であった点を問題の所在とし,リスクへの自覚を目的とした情報リテラシー教材を開発した.本教材では,「自分がこのトラブルに遭うとしたら」という仮定のもと,その結末に辿り着くための条件・環境・経緯について考えさせる手法を,サボタージュ分析やプレモータム分析,髙瀬ほか(2023)の方法を参考に設定した.教材の内容は,資産運用・ロマンス詐欺を扱った投資編,カード情報・口座情報の入力を扱った漏洩編,美容や食品に関する消費トラブルを扱った消費編の全3編から構成されている.本教材を活用した実践に向けては,高齢者を対象とした公民館等での講座や,市民向けの消費者教育・社会教育講座等での活用可能性が考えられる.