開催挨拶

2016PCカンファレンス 実行委員会
委員長 竹村 治雄
大阪大学サイバーメディアセンター 教授

よう来なさった! ほんま大阪は、暑いとこでっせ。

8月のこんな暑い時に、よう皆さん来なさった。ほんまおおきに!前の富山とか、その前の北海道とはえらいちゃうなあと、思てはらしません? さて、2016年のPCカンファレンスは、大阪の北部に位置する大阪大学豊中キャンパスにおいて、「知の協奏と共創」という全体テーマで開催されます。実行委員会を代表して、皆様のご参加を心から歓迎いたします。

今年の全体テーマは、大阪大学・西尾章治郎総長が掲げるOUビジョン2021の基礎となった考えで 、PCカンファレンスのテーマとしてもふさわしいと考え、利用させていただいたものです。その背景にあるのは、科学技術がますます高度化し、複雑化する中で、私たちが知を協奏(concert)することにより 、知が共創(co-creation)されるというビジョンであります。コンピュータを教育に利用するためには、 情報技術者だけなく、教育学や教育工学、教えるべき内容の専門家、そして学習者をふくめ、多くの人々が協奏することが重要です。新しいコンピュータやICT機器を教室に導入しただけでは何も変わらないことを、私たちは既に知っています。その技術の可能性と本質を見極めて、適切な形で利用することが重要で、そのためには様々な専門家との協奏が不可欠です。協奏することにより、新しい考え方や知が共創されるのではないでしょうか? PCカンファレンスは、そのような多様な専門家がともに情報を交換し、協奏することのできる大変ユニークな機会です。小中高校や大学の教育の現場に立たれている先生方から、先生を支える情報基盤を運用するスタッフや関係分野の研究者の方々、大学生協、ICT関連企業の方まで全ての参加者に協奏の機会が与えられています。そして、共創への連帯を作っていきましょう。そのためには、一人ひとりがイマジネーションをめぐらせ、夢を語り、垣根を取り払い、前へ進むことが重要です。そのお手伝いを少しでもできればと実行委員も張り切っています。

大阪は、庶民が街を作り、発展させてきた場所です。大阪大学も、庶民が開設した私塾をルーツに大阪の人々が中心となって設立した大学と言われています。ぜひ、この場所で大いに未来の教育について語り合ってください。大阪は「食いだおれ」の街としても有名で、食文化の発展した場所でもあります 。会議後は最寄駅の阪急石橋付近に数多くある居酒屋でその続きをされるもよし、キタやミナミの繁華街へ行かれるもよし。大いに盛り上がってください。ただ、食べ過ぎ飲み過ぎにはあきまへんで。ほんま、ぎょうさん楽しんでください!