8月19日(月)12:20〜14:00[会場:1号館103]

生成AIの誕生が社会に与えた影響は非常に大きなものであり、教育学習の現場においても様々な動きが見られた。文部科学省は令和5年7月4日に「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を出しており、その中では「生成AI活用の適否に関する暫定的な考え方」をまとめている。また、高等教育向けには令和5年7月13日に「大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」という事務連絡を発出し、「基本的な考え方」や「生成AIの取り扱いの観点」について情報提供している。各大学においても生成AIに対する考え方を公開しているところも多く、そのほとんどが懸念事項に留意しながらも利活用に取組むというスタンスを取っている。この流れを受け、各大学においても様々な取組みがなされていると思われるが、その成果が十分に共有されている状況とは言えない。

このような背景を踏まえ、本セミナーでは生成AIの教育学習における利活用に焦点をあて、最新の動向を紹介し、具体的な活用事例として同志社データサイエンスAI教育プログラム(DDASH)での取組みを紹介する。DDASHでは、NTT西日本、NTT EDXの協力の下、1)授業の準備、2)授業の実施、3)授業の復習、4)試験という場面において、生成AIを用いて学習者および教育者を支援する仕組みを実現する実証事業に取組んでいる。

このセミナーを通じて、同じような取組みを検討している諸団体と課題を共有し、生成AIの有効活用の道を見出していきたいと考えている。


セッション


1. 生成AIを取り巻く最新動向

  • 中田 寿穂(日本マイクロソフト株式会社)

2. データサイエンス・AI教育における生成AIの利活用

  • 宿久 洋(同志社大学)

3. 生成AI利活用の光と影(可能性と課題)

ファシリテーター

  • 宿久 洋(同志社大学)

パネリスト

  • 丸井 康成(西日本電信電話株式会社)
  • 金山 直博(株式会社NTT EDX)
  • 中田 寿穂(日本マイクロソフト株式会社)