8月23日(土)12:20〜14:00[会場:未定]

過去のPCカンファレンスでの編集委員会企画セミナーは、「CIEC会誌『コンピュータ&エデュケーション』に採択されるために」というメインタイトルが使われてきたことから明らかなように、投稿論文を執筆するスキルを高めるための情報を提供することを目標としてきました。今回も、この目標は維持していますが、参加者のみなさまとの議論に時間をとりたいと思います。具体的には、論文執筆の助けとなる生成AIについて紹介した後、論文執筆での生成AIの適切な使用を定めるガイドラインについて議論します。

ChatGPT に代表される生成AIサービスが続々と登場しました。研究を進め、論文を執筆する上で、これらが有能なアシスタントであることは間違いありません。しかし、「このツールの理にかなった利用を認めた上で、乱用を避けるための明確なガイドラインを定める必要があります」(『Nature ダイジェスト』 Vol.20 No.4 Editorial)。科学誌 "Nature" は、生成AIが著者になれないこと、論文中でその利用を明記することという、2つの基本原則を定めました。

"Nature" が定めたような一般的な原則に加えて、具体的な利用法の可否についての議論が必要でしょう。データ分析のプログラムを書いてもらうことはよいでしょうか。分析結果の報告を書いてもらうのはどうでしょうか。分析結果は客観的事実なのだから、生成AIが書いても問題ないでしょうか。考察まで書いてもらうのは認められないでしょうか。書いてもらったうえで修正すれば問題ないでしょうか。それならばどの程度修正すれば許されるのでしょうか。

生成AIの使用について、いずれ『コンピュータ&エデュケーション』でのガイドラインを定めることになるかもしれません。ぜひ議論にご参加ください。