分科会タイムテーブル 詳細
所属は2006年4月5日現在のものです。
開催日時別一覧
上の開催日時に対する会場は下記の通りです。
経済・経営教育
1 | 市場取引の体験型ゲームウェア考案と紹介ー情報経済教育の試み |
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ネットオークションのような取引においては市場参加者の交渉力や、取引される財、サービスの品質、また価格などについての情報が現実社会でのそれと比較して不確実である。さらに、ネットオークションなどにおいてはゲーム感覚で取引するかもしれない。つまり現実取引との関連性の認識が一般に希薄になりがちである。従って、電子取引による取引リスクは情報の非対称性等の情報構造との関係でいっそう複雑となる。本報告では市場取引の体験型ゲームウェアの考案と紹介を行う。具体的にはネットワーク上に擬似的な市場取引モデルを構築し、ポータブルゲーム機やPCを用いて、各プレイヤーが売買の意思決定を行うものである。このシステムではn人非協力不完全情報ゲームの枠組みを前提として市場取引のメカニズムを体験することができ、ネットオークションなどの取引を現実の取引として強く認識づけて安全な電子商取引へについての理解が深まる教育効果が期待される。 | |
登壇者:田川 貴章(東京学芸大学)
共著者:高藪 学(東京学芸大学)
、鈴木 紀一(東京学芸大学)
、澤谷 拓郎(東京学芸大学)
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2 | Squeakを用いた経済教育の提案 |
Squeakは、Smalltalkオブジェクト指向言語を実装した開発環境である。マルチプラットフォーム、オープンソース、「タイルスクリプティング環境」が特長としてあげられる。命令の書かれたタイルと呼ばれるオブジェクトを貼付け、繋ぎ合わせていくことで、簡単なものであれば、例えば小学生であってもプログラミングが可能である。われわれは、Squeakを利用することで経済教育が可能となると考える。学校におけるコンピュータ教育、そして同時に各教科の学習にも有効である。タイルスクリプティング環境は、子どもにも取り組みやすいものであると同時に、強力なプログラム言語であるため、消費行動、投資行動のシミュレーションや株価データの処理などをPC上で実現可能である。Squeakを用いることにより、多彩な経済活動を扱った教育が可能になると考えるので、本報告ではこのことについて、いくつかの例を教育対象ごとに示しつつ説明する。 | |
登壇者:澤谷 拓郎(東京学芸大学)
共著者:高籔 学(東京学芸大学)
、鈴木 紀一(東京学芸大学)
、田川 貴章(東京学芸大学)
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3 | マネジメントサイエンスとコンピュータ |
マネジメントサイエンスは、数学やコンピュータをたびたび使うためからか、その講義コンテンツ(内容)は所謂理系学生向きであり、モノを作る立場が中心であるように見受けられる。モノを作らない立場を文系と呼ぶことにする。今日の社会現象を鑑みると、文系学生向きのマネジメントサイエンス教育を無視してはならない。文系・理系という区別は極めて日本的な受験事情からなされているに過ぎず、マネジメントサイエンスという国際的学問分野にとれば、この種の区別は本来ナンセンスである。しかし、日本の大学生がむしろ文系・理系という意識を陰に陽に持ってしまい、多くの文系学生が数学やコンピュータに対しアレルギーを持っている。教育上の観点からは文系・理系区別を無視できない。本レポートでは、文系学生にとり必要と思われるマネジメントサイエンスの問題をいくつか取り上げ、その個々の問題に対しコンピュータによる解法やその可能性について議論する。 | |
登壇者:高橋 敬隆(早稲田大学商学学術院)
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4 | AHP的アンケートweb構築とその分析法について |
携帯通信ネットワークにおけるユーザ不満度を定量化する事を目標に、オペレーションズ・リサーチやマネジメント・サイエンス分野で開発されているAHP(Analytic Hierarchy Process、 解析的階層過程)を用いてアンケート項目を設定し、Web上に構築した。AHPの利点はこの種のアンケートを実施する際に含まれる非論理的な(矛盾する)回答を排除する事が出来、統計的な分析と異なり大きなサンプルを必要としない事にある。本稿では高校生を対象としたアンケート結果を集計し、AHPにより分析した結果ユーザ不満度の定量化、要因やユーザの嗜好そのものの定量化を考察する。AHPは、集団の意思決定と云う意味でまだ完結した理論を与えていない。収集したアンケートデータを精密に分析・評価し、AHP的アプローチの体系化を計る。 | |
登壇者:星 健太郎(早稲田大学院国際情報通信研究科)
共著者:加納 貞彦(早稲田大学院国際情報通信研究科)
、高橋 敬隆(早稲田大学商学学術院)
、品川 準輝(NTTドコモ 研究所)
、三浦 章(NTTドコモ 研究所)
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5 | 早稲田大学における統計システム入門セミナーの現状と展望 |
早稲田大学では、UNIX版SAS、TSP等の統計関連ソフトウェアの利用環境を学生、教職員に提供している。また、当該システムの初学者に対して、システムの入門セミナーを開催している。しかし、近年Windows版SASの普及に伴いシステムの利用者が減少し、同時にセミナーの受講者も減少している。本発表では、統計システム入門セミナーの状況を報告するとともに、今後の展望について述べる。 | |
登壇者:齋藤 朗宏(早稲田大学メディアネットワークセンター)
共著者:海老原 崇(早稲田大学大学院商学研究科)
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