分科会タイムテーブル 詳細
所属は2006年4月5日現在のものです。
開催日時別一覧
上の開催日時に対する会場は下記の通りです。
情報リテラシー
1 | SIEMを活用したプログラミング入門教育のための授業コンテンツ |
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少子高齢化が深刻な社会問題となる中、入試の多様化に伴って入学してくる学生も多様化した.これまで実施してきた画一的な授業形態を維持することは困難となり、学生に合った教授内容と教授方法を考え直す必要がある.この問題を解決するために、学生のモチベーションに着目し、認知心理学に基づいた学習理論によるシステマティックな情報教育メソッド(SIEM:Systematical Information Education Method)を作った。さらにSIEMアセスメント尺度を完成し、学生のモチベーションを正確に測定・分析できるようになった。SIEMを取り入れたプログラミング入門教育は、学生のモチベーションを高い状態に維持したまま授業を実施できる。SIEMを支える重要なものとして、授業コンテンツがある。情報環境学部の独創的な教育制度との関係を示しながら、SIEMに適合した授業コンテンツについて述べる。 | |
登壇者:土肥 紳一(東京電機大学情報環境学部)
共著者:宮川 治(東京電機大学情報環境学部)
、今野 紀子(東京電機大学情報環境学部)
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2 | 一般情報教育における実用言語を用いたプログラミング教育 |
近年のコンピュータ/ネットワーク利用環境の劇的変化により、大学の一般情報教育ではもはやプログラミングを学ばせる必要がなくなったという声を聞くことが多い。しかし、一般情報教育においてもプログラミングを学ばせることにより、情報処理の本質、コンピュータの可能性と限界などを理解させることの重要性が、たとえば「日本の情報教育・情報処理教育に関する提言2005」では“手順的自動処理の構築”という言葉で強く主張されている。しかし、科目担当教員はプログラミング言語にも数多くの教育用言語、実用言語があるので、プログラミング教育を行う場合にどのプログラミング言語を選べばよいかで迷うことが多い。この報告では、最初に、教育用言語と実用言語を使う場合を比較し、それぞれの長所・短所を検討する。次に、実際にプログラミング言語としてC++言語を使用して教えた半期の教育経験を報告する。終わりに、プログラミング教育の重要性を再確認する。 | |
登壇者:綾 皓二郎(石巻専修大学)
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3 | 文系学部における情報特別選抜クラスの試み |
プール学院大学国際文化学部では、2004年にカリキュラムを変更し、英語文化専攻、異文化間協働専攻、情報文化専攻というコースを設置した。情報文化専攻では、コンピュータの知識や技術を習得するだけでなく、「情報を活用するリテラシー」を身につけることや情報の価値を読み解く判断力を身につけることに主眼が置かれ、情報社会に広く通用する人材の育成を目的としている。 さらに2006年より特別選抜クラスとしてICP(Imformation Collaborator Program)を設置した。このプログラムは、授業として開講されるのではなく、学内の専用施設を使って、授業のアシスタントや学内や近隣各所からの依頼を実際に請け負うことで、企画力や交渉力をも射程に入れた実践的な情報技能の習得を目的としている。 本発表では、同プログラムの現状を報告し、文系大学生に対する情報教育について考える契機としたい。 |
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登壇者:加藤 源太郎(プール学院大学)
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4 | 情報リテラシー教育における内省効果の分析 |
高等教育機関における情報教育は、新たな段階へ進むべき時期にきているが、未だ試行錯誤の要素も多い。特に、文系学生に対する情報リテラシー教育は、学生の情報リテラシーレベルやモチベーションのばらつきが非常に大きいため、教育内容に関する検討はもとより教授方法・工夫等に関する多角的視点からの検討も必要不可欠である。そこで、本発表では文系学生を対象とした情報リテラシー教育に対する工夫・検討の一部として、授業の中で内省作業を取り入れた結果について分析・報告する。特に、例年学生の理解度が優れない表計算ソフトに関する内容を扱った授業で、学生に内省作業を課した結果、理解度とモチベーションの面で様々な効果が確認できた。本報告が、今後の情報教育に対する一検討材料になれば幸いである。 | |
登壇者:菅谷 克行(東京大学先端科学技術研究センター)
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5 | 高校新課程に対応した一般情報処理教育の試み |
2006年問題にどのように対応していくかについては、いろいろと議論を重ねられているが、実際の現場では性急にならずに徐々に移行していく必要がある。新課程で情報を勉強してきた新入生の実力をどのように判断するかを調べ、学生の吸収度を見ながら、臨機応変にこれまでのリテラシー教育を対応させていく予定である。発表では、この最新の状況を報告する予定である。 | |
登壇者:安留 誠吾(大阪工業大学)
共著者:中西 通雄(大阪工業大学)
、宮本 祐介(大阪大学)
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