分科会タイムテーブル 詳細

所属は2006年4月5日現在のものです。

開催日時別一覧

上の開催日時に対する会場は下記の通りです。

情報教育のあり方

1 時代の変化に耐える情報教育
昨今のコンピュータに関する変化には目まぐるしいものがあるが、日本の情報教育がその変化に対応できていないとの問題提起が、コンピュータ業界の専門誌や、経済会のメッセージなどに表れている。ここでは、そこで提起されている事柄はどのような理由によるものかを考察し、その解決には何が必要なのかを論じ、日頃の情報教育実践経験や、先進のソフトウェア工学の成果の中なら、解決のための枠組みの一端を例示してみたい。
登壇者大窪 嘉壽(青森公立大学)
2 検索力ってどうよ?
私たちがインターネットですることのうち多くの部分を占めるのが、検索という行為です。ネット上の情報はますます膨大かつ多様になり、私たちの生活の様々な場面で活用されるようになっています。このような時代では、膨大な情報の中から自分に必要なものをいかに引っ張り出すかが、ネットを活用するための肝であるとも言えます。私たちの検索行為をサポートする様々な検索サービスも出てきています。しかしそのツールを選び使っていくこともまた、一筋縄ではいかないことです。これは単に「PCスキルの向上」という問題にとどまるものではありません。検索を理解することは、ネットの今を理解することにつながります。「検索力=ネットリテラシー」とも言われるなか、今や日常となった検索という行為について、情報教育の観点からもう一度考えてみませんか。
登壇者角南 北斗(フリーランス)
3 情報安全教育の開発と適用
ICTの功罪が問われる中、子どものインターネット・ケータイ利用に対する安全教育が必要である。発達段階に応じた交通安全教育のような情報安全教育と同時に、保護者や学校関係者に対する啓蒙活動も欠かせない。学校教育現場における情報モラル教育の取り組みの現状を視野に、この2年間にわたり保護者向けの体験教室および学校での情報安全教室を開発し適用した。体験教室の実施からは、親が子どもを把握していないこと、その対応に自信がないという問題点が明らかになった。教員養成学部および現職教育では、個人情報保護を切り口に具体的な事例をとおして情報安全を考えるカリキュラム内容を開発し適用した。受講者自身のICTの使い方をとおして、情報安全教育の必要性を再認識した。
登壇者瀬川 良明(北海道教育大学教育実践総合センター)