分科会タイムテーブル 詳細

所属は2006年4月5日現在のものです。

開催日時別一覧

上の開催日時に対する会場は下記の通りです。

学習効果・満足度の評価

1 ヘブライ語を使った記憶実験
昨年は本学人間発達学科において重要な位置付けにある人間発達基礎演習(2年次)という科目のIT化推進の取り組み事例を報告した。今回はそれを更に一歩進めた研究報告である。この科目は認知科学的観点からの人間の理解を目指しているが、テーマに「記憶」を取り上げ、「記憶実験」の演習を取り入れている。一昨年は手作りのカードを使い、昨年はWebページで作成したシステムを使ったが、今回は心理実験設計用ソフトの「E-Prime」を使って設計したシステムで演習を行った。ポイントは記憶実験にヘブライ語を使ったことにある。受講生はヘブライ語に関しては白紙状態からの取り組みなので、自分の記憶にヘブライ語が加わっていくプロセスを記憶実験で確認することが出来、記憶におけるリハーサルや分散効果などの重要性を実感することが出来たようである。保育士希望の学生が多く、この学びの幼児教育への反映も期待される。
登壇者大道 直人(仙台白百合女子大学)
2 携帯通信ネットワークにおけるユーザ不満度の解析:AHP 的アプローチ
大地震や花火大会等において、ネットワークの収容を超える通信要求が発生し、輻輳を引き起こす。発信規制等により流入トラヒックを強制的に遮断する手法が実施されているが、ユーザ通信要求を満たしているとは限らない。従来の制御とは発想を異にし、新たにトラヒックの発生源であるユーザを適切に誘導し、通信サービスの利用機会を向上させる方法を本論では提案する。トラヒック制御には何らかの通信品質・サービス品質が尺度として用いられるが、十分ではない。新たな品質評価尺度として、AHP(階層化意思決定法)により、問題―評価項目―代替案と階層構造を持たせ、アンケートを実施し、不満度を定量化した。不満を持つ要因やユーザの嗜好そのものも把握できる。あわせてAHPが、アンケートを実施する際に含まれる非論理的な(矛盾する)回答を排除する事ができ、統計的な分析と異なり大きなサンプルを必要としない利点を持つことも紹介する。
登壇者小口 敬(早稲田大学大学院会計研究科)
共著者星 健太郎(早稲田大学大学院国際情報通信研究科) 、高橋 敬隆(早稲田大学商学学術院) 、金田 茂(NTTドコモ 研究所) 、秋永 和計(NTTドコモ 研究所)
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