分科会タイムテーブル 詳細

所属は2006年4月5日現在のものです。

開催日時別一覧

上の開催日時に対する会場は下記の通りです。

大学英語教育

1 英語学習用ソフトのインターフェイスデザイン設計について
近年、多くの学校でコンピュータを利用した英語学習が盛んに行われるようになっている。本校でも、3年生以上の学生には授業の一部にWebを利用した教材を導入し、特に資格試験対策(TOEIC) 用として活用している。しかし、今までの教材は、学習項目やその提示順序等については注意が払われている一方、学習者の心理状態(集中力や疲労感など)については必ずしもそうとは言えないようである。外国語学習のように、どれだけ多く時間をかけたかということがその習得に大いに影響を及ぼすような場合には特に重要な問題となってくる。つまり、学習者がいかに集中力を維持しつつ学習項目を理解し、習得していくかという視点が欠けていたということである。そこで本研究では、英語学習用コンピュータ教材(特にWeb を利用した教材)の受講画面についてより効果的な教材を提供するためのインターフェイスデザイン設計の方法について示したい。
登壇者奥山 慶洋(茨城工業高等専門学校)
2 オンライン学習システムを活用した専門英語教育
発表者が所属する国際環境工学部では、学部から大学院まで一貫して、科学技術英語を継続して学習するためのカリキュラムを実施し、工業英検過去問データベースを始めとするオンライン学習支援システムを開発してきた。その結果、客観的な実績として、特に大学院生レベルでは取得困難とされる工業英検2級に3年連続で合格者を出すに至った。一方、昨年度より学部全体のオンライン学習環境を見直し、2006年度からは「環境問題事例研究」を含めて、工学専門科目を含む多数の学習コースウェアがオープンソースによる学習管理システム上で展開される見通しとなった。今回の学習システム統合により、専門英語教育と工学専門教育のオンライン学習環境が一元化され、科目間のリンクが容易になることが期待できる。本発表では、上記システムの運用状況を報告すると同時に、いわゆる「2006年問題」対応の英語新カリキュラムについても紹介する。
登壇者上村 隆一(北九州市立大学国際環境工学部)
3 サイバーテクノロジーを統合利用した英語教育
本発表では、インターネットの最先端利用をした英語教育実験結果を紹介しながら、効果的なe-learn英語教育の一つの事例として「サイバーテクノロジーを統合利用した英語教育」について、授業と課外学習の両面から論じる。(1) 教師、 学習者ともに効率的、 かつ、 楽しく学習できる環境を提供できた。 (2) 学習能力の基本となるメタ認知能力(調査能力)への刺激を与えることができた。(3) CASECなどのコンピュータテストを利用することにより、的確かつ適切な評価の供与が容易になった。(CASEC、 CCSのテスト機能利用)(4) CCSの学習ツールや携帯電話利用によって自主及び自立学習を支援、促進できた。(5) 課外学習ツールとして携帯電話による英語教育での利用の可能性を示唆した。今後のe-learningの方向性としては、 携帯電話の特徴をも取り込んだシステムを構築していくという形態を提案したい。
登壇者小張 敬之(青山学院大学)
共著者木村 みどり(東京女子医科大学)
4 英語句動詞用例サイトの開発
筆者らは、(株)小学館マルチメディア局と共同で、BNC(British National Corpus)を用いた、英語句動詞の英文用例を提供する教材サイトを開発した。本稿では、約4300に及ぶ句動詞用例の抽出結果と用例サイト作成について報告する。コーパスに基づいた用例そのものだけでなく、句動詞の定型述部毎の使用頻度や句動詞の補語の偏りなど、学習者に有用な教材データが得られた。
登壇者佐野 洋(東京外国語大学 外国語学部)
5 ネット配信教材を利用したWeb英語教育システムの活用と効果
本学で構築したWeb英語教育システムの活用と効果について報告する。配信型の英語教材に「もばリッシュ」という製品がある。これは主として政治や経済、時事問題、芸能トッピクなど学生が関心を持ちそうな内外の題材を、レベル毎に1日3題ずつ配信されているものである。英語の構文理解を主とする授業内容にマッチするトピックをコーパスで抽出し、加工後教材コンテンツに実装し、オープンソースをベースにしたWBT型の英語教育システムとして構築した。本システムの特徴は、情報教育と英語教育の専門メンバーがそれぞれの特性を生かし、コラボレートして開発したところにある。また、対面型の従来の授業スタイルを維持しつつ、e-ラーニングの手法も取り入れハイブリッド型の授業スタイルを構築したところにある。あまり英語教育の取り組みに積極的でない学生にとって、コンピュータで自学自習的に学習を進めることができるという点で、彼らのモチベーション向上の効果を得た。
登壇者森本 雅博(大手前大学人文科学部)