分科会タイムテーブル 詳細
所属は2006年4月5日現在のものです。
開催日時別一覧
上の開催日時に対する会場は下記の通りです。
教科「情報」の現状
1 | 高等学校「情報A」実践における「過去・現在・未来」 |
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本校では「情報A」を1学年に2単位設置し、「情報発信」を切り口とした指導を行っている。「情報A」とはいえ、情報活用の実践力にとどまらず、情報の科学的理解や情報社会に参画する態度、とりわけ問題解決能力の育成を目指しており、前期末には8時間をかけてプロジェクト型学習「アンケート調査」を行い、年度末には約16時間に及ぶプロジェクト型学習「総合実習」を行うことによって、「自ら学び、自ら考える」具体的な方法を身につけさせようとしている。教科「情報」のスタートから3年が過ぎた現在、本校では、この短期間の中で生徒の変化を含め様々なことが起こり、また、それを解決してきた。今回、これらの内容を総括するとともに、高等学校での生徒の現状と、それに対してどのような指導が必要だと思われるか、また、それに対する年間計画の工夫や他教科との連携のあり方について報告する。 | |
登壇者:小原 格(東京都立町田高等学校)
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2 | 高等学校情報科における自由研究レポート作成指導 |
日本女子大学附属高等学校の情報科では2003年度の「情報科」スタート以来、例年高校1年生に自由研究のレポートを提出させる機会を持ってきた。その評価の過程で、他者の著作権・肖像権への配慮を適切に行わせること、および自由研究のレベルを向上させることの難しさを認識するようになった。そこで、本校情報科では「調べ学習」ではなく、学外へ公表できる「研究レポート」を作成することを目標としたレポート作成指導を行うことにした。主な内容は、著作権・肖像権への配慮を具体例を通じて理解させる「レポート作成上の注意」(解説)と、教員が準備した見本に沿ってレポートの組み立てを考えさせる「レポート作成シミュレーション」(実習)である。本報告ではその具体的な指導内容を紹介する。また、2年分の評価を比較することにより、レポートの内容に現れた変化を検証し、指導を一層効果的に行うための方法について考える。 | |
登壇者:平井 俊成(日本女子大学附属高等学校)
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3 | 教科「情報」の授業 −「自由研究」と「プレゼンテーション」− |
本校では、教科「情報」を1年次1単位、2、3年次1単位に分け授業を行っている。昨年のPCカンファレンス2005(新潟大学)では、2、3次に他教科と連携を取りながら行っている情報活用授業について報告した。1年次の授業は、2、3年次に行われる他教科連携の情報活用授業の基礎となるように、各種のアプリケーションソフトの利用方法の習得とともに、「著作権への配慮」など情報社会に参画する態度についての理解を深めるように行っている。特に、小中学校で行われている総合学習における「調べ学習」から、大学での「論文作成」への橋渡しになるよう「自由研究レポート作成」と「自由研究プレゼンテーション」の授業に力を入れている。本稿では「自由研究プレゼンテーション」の授業に関して、1年間の授業の中での位置づけ、評価なども含めた実践を述べる。 | |
登壇者:柴田 直美(日本女子大学附属高等学校)
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4 | 教科「情報」の試験問題 |
高等学校教科「情報」の授業プログラムに関する昨年、一昨年の発表に引き続き、今回は、本校で実施してきた情報の授業での評価に関係する「提出課題」と「試験問題」について報告する。本校では1、2年の各学期に「実技試験」、「筆記試験」、「課題レポート」を生徒に課している。実技試験では、ワープロソフト、プレゼンテーションソフト、HTML/CSS、表計算ソフトを用いて「技能・表現」面を評価し、筆記試験では「知識・理解」面を評価している。いままで、各学校で取り組まれている情報の試験問題はあまり公表される機会がなかったが、本発表では、本校で実施した試験内容を具体的に紹介し、その試験結果を公表・分析し、実施に関わるさまざまな問題点を指摘したい。そして、このような実技・筆記試験を行うことで、教科「情報」の授業を通して生徒たちにどのような力を身につけさせたいかを提案し、さらに試験問題に関する今後の課題を述べたい。 | |
登壇者:大塚 崇志(早稲田大学高等学院)
共著者:武沢 護(早稲田大学高等学院)
、橘 孝博(早稲田大学高等学院)
、八百幸 大(早稲田大学高等学院)
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5 | 教職科目「情報科教育法」の理想と現実 |
2003年度(平成15年度)の学習指導要領の改訂により、高等学校に教科「情報」が新設され、多くの大学で教員免許状が取得できるようになった。京都女子大学でも現代社会学部で取得可能となり、2002年度より教員免許状取得のための講義を開始し、私が「情報科教育法」の講義を担当してきた。そして、2006年度には、教科「情報」を履修した学生が大学に入学する。それに伴い、大学では様々な講義カリキュラムを新たに作り直さなければならない事態を迎えている。特に、情報基礎科目の講義に関しては、教科「情報」との関連性を踏まえてカリキュラムを練り直さなければならない。これがいわゆる「2006年問題」である。「情報科教育法」についても例外ではない。そこで、私が担当してきた「情報科教育法」について、2006年度入学生を考慮して、講義カリキュラムを再検討したい。 | |
登壇者:平田 義隆(京都女子大学)
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6 | 教科「情報」から大学情報教育への接続における高大連携の試み |
高等学校において普通教科「情報」が必修化されることによって、大学における一般情報教育が大きく影響を受け変化する「2006年問題」に対処するために、2004年から大学教員が高等学校の授業見学を行い、実施状況の調査を行なってきた。2年間にわたり、教室で「情報」の授業を受ける生徒の様子をじかに見ながら、座学、演習、プレゼンテーションなどを見学し、高等学校の現場で現実に行なわれていることを調査した。これにより、入学者受入れ時に大学側が配慮すべき点、大学教育への影響などを確認することができた。2006年入学者を対象としたプレースメントテスト実施と、その結果の評価、高大各々の授業への結果のフィードバックなどを両者で連携して行い、情報教育に関する高大間の接続を、より円滑に行なうための試みについてこれまでの取組み状況を報告する。 | |
登壇者:皆川 雅章(札幌学院大学)
共著者:三浦 憲一(札幌拓北高等学校)
、小池 英勝(札幌学院大学)
、佐藤 了(札幌拓北高等学校)
、新國 三千代(札幌学院大学)
、渡邊 愼哉(札幌学院大学)
、中村 永友(札幌学院大学)
、石川 千温(札幌学院大学)
、梅田 充(札幌拓北高等学校)
、中澤 謙(札幌拓北高等学校)
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7 | 文科系大学における学生の高等学校以前の情報教育の現状 |
獨協大学では1968年にコンピュータを導入して以来、長年に亘ってコンピュータ教育を行ってきており、筆者は1969年よりその教育に携わってきた。情報科目の内容や実習内容は、何度も変更してきている。高等学校における『情報』 が2003年度より開始された現在、いずれかの学年で『情報A』、『情報B』 、または『情報C』のいずれか を受講した学生が2006年度に入学する。経済学部に入学した学生全員を対象に、高等学校でどのような授業をうけたかを中心にアンケート調査を行う。大学以前の情報教育については、2003年度より調査を行って比較検討しているが、今回調査内容を高等学校の『 情報』 を中心に追加し、従来の調査内容との比較検討も行う。また、本学では2005年度よりコンピュータ入門の内容としてプログラミングを導入して変更したが、従来のリテラシー教育との成績等の比較検討を行う。これらの結果より、今後の情報教育のあり方を検討したい。 | |
登壇者:立田 ルミ(獨協大学)
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