2004 PC Conference
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分科会(所属は2004年4月5日現在のものです)

教育・学習の理論とコンピュータ/ネットワーク

9:00 - 9:25 大学生協組織における学習論の試みその2 / 仲田 秀 [ 明治大学大学院政治経済学研究科 ]
 昨年、学習は「共同体への正統的周辺参加」の「分析的視座」において、「側面」であり、「正統的周辺参加は実践的共同体の再生産と変容に関連している。」ということを、大学生協という共同体の活動に構成員が主体的に参加することを通じて明らかにしようと試みた。しかし、質議の中で不十分さを多々指摘された。その試みを一歩進めて、大学生協における学習・教育論として組み立てる事を試みる。
 
9:30 - 9:55 これからの教育と社会との関わりについて / 大窪 嘉壽 [ 青森公立大学 ]
今の経済社会は、時間軸の短縮や、戦略などではITを駆使した従来とは異 なった高度なもの、すなわち従来を超えた広い視野に基づく能力を発揮する 人を求めている。しかし、このような求めに対して、どのような対応が適切 であるかは、教育の中で広く扱われて、様々な局面で議論されなければなら ないと考える。ここでは、そのような対応に関する特徴的な事例を元に、ま すます高度化するIT社会における、好ましい教育の有り様を論じてみたい。
 
10:00 - 10:25 ゲーミングシミュレーション技法に基づく問題解決力育成手法の開発 / 野村 泰朗 [ 埼玉大学 ]
ものづくり活動を通して育成を目指す力の一つとして問題解決力がある。筆者らが取り組んでいるロボカップジュニアのようなロボットづくりを通した科学技術教育活動でも具体的な教育効果の1つとして挙げられるがその指導方法、評価方法については課題も多い。本報告では、ゲーミングシミュレーション技法に基づく具体的な場面の追体験を通した問題解決力育成を目指す「教授活動ゲーム」システムの開発と実践について紹介する。
 
10:30 - 10:55 「互学互修」モデルの可能性と課題〜特に高等教育、社会人教育における考察〜 / 妹尾 堅一郎 [ 東京大学先端科学技術研究センター ]
「知識伝授」「学習支援」に続く学習モデルとして提案している「互学互 修」について、その可能性と課題を議論する。特に、大学教育と社会人教育に おける実践事例を通じて、その有効性と問題点について具体的に指摘を行な う。また、ネットワークにおける「互学互修」の可能性、あるいは「互学互 修」に求められるメディア環境等についても言及する予定である。
 
11:00 - 11:25 インターネット検索能力の差異に及ぼす要因 / 福島 健介 [ 八王子市立別所小学校 ]
検索を適切に行い必要な情報を早く、確実に入手するために必要な能力を、筆者らは「検索能力」と定義し、どのような要因が検索能力の差異を生むのかを考察した。学生30人をを対象に検索問題を出題し、回答してもらうと同時にログの採取から一人ひとりの検索過程を明らかにした。また、アンケートを実施し、情報に対する態度や学習履歴等との相関関係を調査した。その結果、一般に考えられている「インターネットやPCの経験時間の差」ではなく、異なる要因があることを示唆する結果を得る事ができた。
 
11:30 - 11:55 認知スタイルとeラーニング教材の学習効果 / 多喜 賢一郎 [ 東京工科大学大学院メディア学研究科メディア学専攻 ]
個々人の情報の捉え方や思考の道筋の多様性を体系化した認知スタイル理論に着目し、それがeラーニング教材の構成や学習効果とどのように関連しているかを多角的に調査・実験した。この分析結果を基に、学習者の特性に応じたeラーニングの個別化の可能性を示唆する。  なお、認知スタイルの定義は1991年に英国の研究者R.J.Riding氏らが提唱したCognitive Style Labelに則って行なった。
 
12:00 - 12:25 テスト・データ分析とコンピュータ利用の一考察 / 石川 祥一 [ 実践女子大学 ]
本発表は,過去15年以上に渡って収集された大学生の英 語学力テストのデータと現在,開発を終えてパイロット ・テストを行ったデータをコンピュータの使用によって 分析したものの考察である。また,テスト開発については, CBT (Computer-Based Testing)と従来方式によるテス ト開発の比較検討を行うつもりである。
 
12:30 - 12:55 受講学生の意識と試験結果からみた習熟度別クラス編成の効果 / 原田 章 [ 甲子園大学 ]
これまでに行ってきた大学の一般情報処理教育における習熟度別クラス編成に関する一連の研究では、受講学生の心理的な側面の変化を中心に検討してきた。これは、習熟度別クラス編成によって習熟度の低い学生の心理的な負担を軽減させ、コンピュータ学習に対する積極的な意欲を持たせることを重要視したからである。そこで、本発表では、授業の中間期や期末期に行った実技試験の結果をもとに、受講学生の意識と実際の習熟度との関係について考察したい。
 

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