2004 PC Conference
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分科会(所属は2004年4月5日現在のものです)

情報教育−小中高校と大学−

9:00 - 9:25 大学の情報教育がデジタルデバイド是正に果たす役割 / 森 夏節 [ 酪農学園大学環境システム学部 ]
若者はPC操作経験も豊富でデジタルデバイドとは対極の存在のようであるが、実は大学生のコンピュータ・リテラシーは全く不十分である。筆者の調査では大学入学以前のPC操作経験はほぼ全員あるが、基礎的な知識と技術が身についている学生は少なく、授業実施前の調査では75.2%の学生が基礎的な事を学びたいと答えた。しかし、半期の授業終了後は88.4%の学生がコンピュータ・リテラシーが身についたと答えた。このような結果からデジタルデバイドを生まないために大学における情報教育の果たす役割は重要である事を報告する。
 
9:30 - 9:55 IT初学者教育支援に向けた大学生のITリテラシーの実情と定量化 / 片桐 実穂 [ 北海道工業大学 ]
大学教育における情報技術の初期学習者向け教育支援プログラム構築のための基礎研究として、北海道工業大学情報デザイン学科入学者に対するアンケートより、ITリテラシーの定量化と講義等による能力の向上度合いを調査・分析した。また、同一グループの時系列変化および入学年度別(2003、2004年度)の学生の傾向、さらに、ITリテラシーと模擬試験結果との関連性についての分析も行った。
 
10:00 - 10:25 新入生への情報リテラシー教育、一橋大学にて / 中嶋 浩一 [ 一橋大学 ]
大学新入生への情報リテラシー教育の考え方について、 一橋大学のケースを報告する。一橋大学では、新入生のた めのガイダンスの際に1時間程度の「ネットライセンス講 習会」を行い、これを受講した者のみに学内のネットワー ク環境の利用を認めている。また初年度前半に、新入生の 90% が履修可能な「情報リテラシー」入門科目を開講して いる。このような本学のカリキュラムについて、その考え 方、実施上の問題点、などについて報告する。
 
10:30 - 10:55 教養教育における情報教育の現状と課題 / 内海 淳 [ 弘前大学 ]
弘前大学では、教養教育の情報科目として、情報処理演習、テーマ科 目「情報」、情報処理論基礎の三種類を開講している。しかし、この 科目設定の意義や効果に関して、学生および教員から様々な不満が噴 出している。本発表では、これらの科目の履修状況、学生アンケート、 教員アンケート等の分析を通して、どこに問題があるかを考え、教養 教育の情報教育においてどのような科目設定が望ましいかを考察する。
 
11:00 - 11:25 情報活用の実践力の育成を目指す大学情報基礎教育の改善 / 内木 哲也 [ 埼玉大学教養学部 ]
情報基礎教育では、情報機器の操作技能を活かせる情報活用の実践力の育成が不可欠である。しかし、実践的な情報活用に必要な操作技能のレベル化が明確でなく、最新情報機材の操作技能訓練に終始するケースも散見されていた。本報告では、情報活用の実践力を高める方策として、特定の機材環境に依存しない操作技能のレベル化を行うと共に、情報利用の社会的影響や責任について考えさせる中で、学習者に主体的な機器操作を促し技能習得に結びつける課題提示方法について述べる。
 
11:30 - 11:55 文系大学生に対する情報教育の試み / 加藤 源太郎 [ プール学院大学 ]
 プール学院大学は、今年度よりカリキュラムをリニューア ルし、「情報文化専攻」というコースを創設した。「必要な 情報を取り出し、情報を再構成して発信する能力」といった 謳い文句は、近年よく目にするようになってきたが、情報機器 操作に関する技術や、情報工学の知識以外に、必要とされて いる知識はなんであろうか。また、文系大学生が興味を抱 き、身についたと感じられる知識はなんであろうか。この 半期間での試みや今後の方向性を報告する。
 
12:00 - 12:25 探索的手法を用いた情報検索能力の分析 / 菅谷 克行 [ 東京大学先端科学技術研究センター ]
コンピュータやWWW技術の普及により情報検索能力の重要性は増している. しかしながら,授業や研究論文指導などの教育現場から,学生の情報検索能力の個人差が大きくなってきていると感じられる. この個人差の要因を明確にし,情報教育に生かすことが重要である. そこで,本研究ではWWW上での情報検索能力に焦点を絞り,探索的手法を用いて情報検索能力を分析した結果を報告する.
 
12:30 - 12:55 Mac OS X上でのJava言語の教育について / 箕原 辰夫 [ 千葉商科大学政策情報学部 ]
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにおいて、Mac OS X上の Java開発環境を用いて、プログラミングの授業を行ないました。 Mac OS X 10.2上のProject Builderを主に用いました。 この授業で分かった問題点と、成果、およびMac OS X上で プログラミング教育をすることの優位性について報告します。
 

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